大会長挨拶
このたび、第34回日本産業ストレス学会を、和歌山市のホテルアバローム紀の国において2026年12月4日(金)・5日(土)の二日間にわたり開催いたします。
本学会大会を政令指定都市および首都圏以外で開催するのは、今回が初めてとなります。地方における開催が本学会にとってどのような意義を持つのか、期待を膨らませているところです。産業ストレスへの対応は、都市部のみならず、地域社会においても極めて重要な課題です。本大会が、学会活動のさらなる発展と地域への広がりを促す契機となることを願っております。
そこで、本大会のテーマを「地域社会・中小企業と産業ストレス」といたしました。日本産業ストレス学会はこれまで、職場における心理的負担の科学的解明と、労働者の心身の健康保持増進を目的として活動を重ねてきました。近年、働き方の多様化が進む中で、地域の中小企業や小規模事業所におけるメンタルヘルス対策の重要性は一層高まっております。産業ストレスは、個人の問題にとどまらず、組織運営や地域経済の持続性にも影響を及ぼす重要な課題です。
折しも、2025年5月の労働安全衛生法改正により、従業員50人未満の事業場におけるストレスチェック制度の義務化が決定され、中小企業における実効性ある体制整備が求められるようになりました。限られた資源の中でどのように持続可能な取り組みを構築するかは、喫緊の課題です。
本大会では、地域社会における支援体制のあり方、中小企業が直面する実務的課題、さらには科学的根拠に基づく支援手法について、多角的かつ建設的な議論を深めたいと存じます。研究者、産業保健職、実務家、経営者など多様な皆様が一堂に会し、知見を共有し合うとともに、参加者相互の交流を通じて新たな連携の芽が生まれる場となることを期待しております。
本大会が、地域社会と中小企業における産業ストレス対策を前進させる一助となれば幸いです。皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げます。
第34回日本産業ストレス学会
大会長 田中 健吾
大阪経済大学経営学部 教授
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